映画《太陽とボレロ》の作品を
鑑賞しました。
初監督の水谷豊さんの中に
共通の演出観を見出し、
また
檀れいさんが女優として大切な何かを
発見されたように感じがしまして、
心地よい余韻が残っています。
音楽は人を幸せにすることを、
再確認できました。
‘ボレロ’ は何回聴きましても、
「音楽はアナタのために、
とことん応援しつづけますよ!」と
メッセージされている気持ちになりますが、
皆さんはいかがでしょうか。
見終わって、頭に浮かんだのが、
《幸せの音色》というColumnタイトル
でした ━━。
数十年以上も、音楽療法に関わってきたり、
脳科学を使った演出、
プロの歌手や女優の方々を
ご指導する機会もある中で、
一人ひとりの脳が探している
《幸せの音色》を見つけてさしあげたいと
願ってきました。
この勉強は、
素晴らしい音楽家・金井優佳嬢に
繋いでいます。
音は、
空気と同じように、
朝から晩まで、
当たり前のように存在します。
ところが皆さんは、
この世に音が存在することに感謝したこと、
ありますか?
音や声を遮断した生活だと、
人は狂ってしまいます。
耳障りな音、気にならない音、
微かに聞こえるお隣りさんの話し声、
前を行く人の靴の音も、
必要な音となります。
まず、皆さん自身が音をもって生きている
ことに感謝してもらいたいですね。
私ごとながら、
自分の中に生きている声に感謝し、
そこから人生が見えてきました。
幼少期からデリケートで、
いつ壊れてもおかしくはない子供でした。
それが、
中学二年の時、
英語劇の主役に抜擢されて以降、
自分の中の何かが奏ではじめている
ことに気付かされました。
普段は気弱な声なのに、
お芝居ですと、普段と異なる声になり、
セリフによっては、
自分自身が楽器になったかのように
生き生きとした自分を感じたものです。
一体、なぜ?
それが、
メンデルスゾーンやチャイコフスキーの
バイオリン協奏曲と出会ったとき、
謎が解けました。
〈協奏曲〉とは、
「協力し合って、お互いを高めていく」
という意味です。
言い換えますと、
バイオリンとオーケストラがともに
協力しあって、お互いを高めていくとき、
新しい世界が創られていきます。
楽器屋を覗いてみますと、
サックス、トランペット、オーボエなどが
キラキラして並んでいます。
見ているだけで、
楽器たちが踊りながら奏でてくるように
感じてしまうことも ━━。
自分の中の何かが奏でたがっていました!
10代のとき、
京都市内の国道を走る
トラックやバスやバイクの
エンジン音をオーケストラに見立て、
国道沿いを奏者として、
大きな声で歌いながら早足で歩くことに
しました。毎日、毎日です。
トラックの運転手さんたちから
「お兄ちゃん、◯◯を歌ってくれよ!」と、
リクエストがくることも。
劣等感の塊だった私は
もう嬉しくて、嬉しくて ━━。
また風の強い日には、
清水寺や高台寺の高台で、
強く吹く風をオーケストラと見なし、
強風音に負けないように、
声を張り上げながら、山歩きをしました。
さらには、
水の恐怖克服のために、
その好奇心を、神戸の海へ向けました。
青空と蒼海の間をかっこよく駆け抜ける
KOBE CRUISE【コンチェルト】で
クルージング体験をして、
非日常を感じる船旅が
脳を軽やかにすることも知りました。
船上では、風と波の音に重なり合い、
まさに自然のコンチェルト演奏でした!
時間によっては、
七色に彩られる明石海峡大橋の
イルミネーションが私の中に奏でている
青春の音色出しを加速させてくれました。
感動でしたね。
KOBE CRUISEは、
安心な航海、食事、景色、演奏やイベント、
心をこめたおもてなしサービスなどが
ひとつのオーケストラになって、
船プログラム「コンチェルト(協奏曲)」
の意味に込められていたのです。
こんなユニークな方法が面白くて、
芽生える好奇心や変身願望が新しい自分を
どんどん引き出してくれていきました。
後に、
これが音楽用語でいう、
リピエーノ(ripieno)だったと
わかりました。
協奏曲の奏者として、
必要なものを補充し、満たしていく働きを
演じていったのでしょう。
私たちには
天性の声という素晴らしい楽器が
備わっています。
声とどう付き合うか、
声をどう育てるか、
声を上手に磨くと、
《幸せの音色》と出くわすことができます。
皆さんか幸せの音色を奏でられるには、
リピエーノすることが大切!
ご自分に必要なものは何か。
運気を幸せにしていくためには
何を加味すれば良いのか、
楽しみながら、探してみてくださいませ。